首都高から見える金色の巨大なうんこは、実は炎だった!?
東京の隅田川沿いにあるアサヒビールの本社ビル。
その上にそびえ立つ金色のオブジェは、首都高からもよく見える目印となっています。
しかし、その形があまりにも不思議で、うんこやカレー、バナナなどと揶揄されることも多いですね。
オブジェの正体は炎をイメージした芸術作品
実は、このオブジェはフランスの有名なデザイナー、フィリップ・スタルク氏が設計したもので、炎をイメージしています。
その名前は「フラムドール」といって、フランス語で金の炎という意味です。アサヒビールの燃える心を象徴しているそうですよ。
アサヒビールの創業者が残した火への想い
では、なぜ炎なのでしょうか?
それは、アサヒビールの創業者である佐野常民氏が、「火を使わずにビールを造れるようになったら、私は死んでもいい」と言ったという逸話に由来しています。
佐野氏は火を使って麦芽を乾燥させることで、日本初のラガービールを作り出しました。
その後も、火を使ってビールの品質を高めることに情熱を注ぎました。
アサヒビールの革新的な商品開発に込められた炎の精神
その情熱は、現在のアサヒビールにも受け継がれています。
アサヒビールは、「スーパードライ」や「クリアアサヒ」などの革新的な商品を開発し、日本のビール市場をリードしてきました。
そのため、「フラムドール」は、アサヒビールの歴史や哲学を表現した芸術作品と言えるでしょう。
見る人によって様々な印象を与える不思議なオブジェ
しかし、芸術作品としても評価されている「フラムドール」ですが、やはりその形が気になる人も多いようです。
実際に、「フラムドール」を見た人の感想を調べてみると、「金色のうんこ」「カレーの鍋」「バナナ」「トンカチ」「チーズ」「パイナップル」「コーン」「キャンドル」「ロウソク」「トロフィー」など様々なものに例えられていました。
また、「フラムドール」に関する都市伝説もあります。
例えば、「フラムドール」が落ちてきたらどうなるか?という話です。
この話によると、「フラムドール」は重さが約360トンもあります。
もし「フラムドール」が落ちてきたら、地震や津波が起きて東京が壊滅するということです。
しかし、これはあくまで妄想であり、実際には「フラムドール」はしっかりと固定されており、落ちてくる可能性はほぼありません。
「フラムドール」は、見る人によって様々な印象を与える不思議なオブジェです。しかし、その奥にはアサヒビールの熱い想いが込められています。
次回、首都高から「フラムドール」を見たら、ぜひそのことを思い出してみてください。